お天気日記

'10年3月のお天気

＜上旬＞

日本付近は短い周期で低気圧が通過し、この地方は南からの暖気が入りやすく気温は高めに推移しました。
１０日には低気圧が発達しながら北北東に進み、強風や降雪で交通機関に影響がでました。

青森県八戸市で１日当たりの降雪量としては史上最高の６１センチを記録し、
宮崎市でも３月としては９年ぶりに降雪を観測するなど、各地で強風と降雪に見舞われました。
その一方、高知市ではサクラ（ソメイヨシノ）の開花が平年より１３日早く発表されました。
３月１０日にソメイヨシノの開花が発表されるのは史上最速タイとのこと。

平年を大きく上回る気温でした。

＜中旬＞

２０日からの３連休は低気圧が急速に発達しながら通過したため各地で強風による被害が出ました。
特に、関東地方では２１日朝、千葉市で最大瞬間風速３８．１メートル、東京・江戸川区で最大瞬間風速３５．２メートルを観測するなど、
南部の沿岸部を中心に２１日明け方から非常に強い風が吹き荒れました。
強い風は北日本でも吹いていて、２１日午前９時過ぎには北海道・増毛で最大瞬間風速３７．４メートル、札幌で最大瞬間風速３３．３メートル、
青森・八戸で最大瞬間風速３２．１メートルを観測しました。

下の図は関東地方に強風が吹いた３月２１日午前５時の局地天気図です。
関東平野の各地で強い風が吹いています。
関東平野北部には気温の集中帯が解析され、山側の北西風と平野部の南西風の収束場となっています。

中旬の最高気温は平年を１．３℃上回りました。

＜下旬＞

21日は北日本で低気圧が発達し、北海道を中心に記録的な暴風となりました。
また各地で黄砂を観測し交通機関に影響が出ました。
その後は一旦、高気圧に覆われ全国的に晴れましたが、23から25日にかけては前線を伴った低気圧が本州の南岸を進んだ影響で、
東・西日本を中心に曇りや雨となりました。
期間の後半はこの時期としては強い寒気が流れ込んだため、全国的に顕著な低温となりました。
旬平均気温は、東日本はかなり低く、北・西日本では低く、沖縄・奄美では平年並でした。

ところで、静岡県東部では２９日駿河湾上空に強い寒気が入り込んだ影響で、季節はずれの大雪に見舞われました。
御殿場市では同日午後６時に１７センチの積雪が観測され、静岡地方気象台は県東部地域に大雪警報を出しました。
東名高速は秦野中井―富士インター間の上下線で５０キロの速度規制がかかり、最長２８キロ渋滞しました。
御殿場市内では、昼過ぎから大粒の雪が降り続き、３時間ほどで１０センチ以上積もりました。
多くの地元ドライバーはすでに夏タイヤに換えていたため、各所で交通渋滞が起こりました。
静岡市でも午後３時ごろからみぞれ交じりの雪が降り出しました。
気象台によると、静岡県内で３月下旬にまとまった雪が降るのは珍しく、静岡市では統計がある１９４１年以降、１９５８年と並んで最も遅い降雪となった。

下旬に入って気温は平年を大きく下回りました。　今年の桜は長持ちしそうですね。

アメダス大垣の気温推移をグラフにしました。

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