お天気日記

'07年9月のお天気

＜上旬＞

今年の８月を一言で言えば「猛暑」でした。
岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で４０・９℃を観測し、７４年ぶりに国内最高気温を塗り替えました。
全国的に見ても、１０年以上観測を続けている地点のうち、北海道から沖縄までの計９２地点で最高気温の記録を更新しました。

「これほど多くの地点で最高気温を更新するのは、極めて異例」な事だと言うことです。
この暑さで、夏の果物の王様とも言えるスイカの需要が高まり、価格も上昇したとのこと。
９月も気温は高めに推移しており、スイカ人気はもう少し続きそうです。

全国の気象台や測候所、アメダス観測所は計９２４地点。
このうち１０年以上の観測データがあるのは８２１地点で、８月はこのうち９２地点で３０日までに観測史上最高を記録しました。
更新の時期は、１１～１８日に集中し、１５日が３３か所と最も多く、次に多かったのが、熊谷市と多治見市で国内最高を観測した１６日で２５か所でした。
都道府県別では、北海道が２７地点と多く、岩手県の１３地点、岐阜県の１１地点。

気象庁では、今夏については当初から、太平洋ペルー沖の海面水温が低下する「ラニーニャ現象」の影響などから猛暑を予想していました。
梅雨明けが遅れたため、７月中こそぐずついた天気が多かったが、８月に入ると、予想通り太平洋高気圧の勢力が強まりました。

猛暑だった８月の流れのまま、９月の気温も高めに推移しています。

＜中旬＞

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていますが、今年は彼岸を過ぎても暑い日が続いています。
これは、日本海にある前線に南から湿って暖かい空気が流入したことや、地形によるフェーン現象が考えられます。
２年ぶりに関東地方を直撃した台風９号によって、関東・東北地方に大きな被害が出ました。
台風に関してはこんな記事が出ていました。
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１９５１年以降の統計では、台風の年間発生数が最も少ないのは１９９８年の１６個。
この年は８月末までに４個しか発生しておらず、今年の９個は史上５番目に少ない。
今年は発生数に比べ、日本への上陸数が目立つ。
７月１４日に九州南部を直撃し太平洋沿岸を横断した４号、８月２日に東九州に上陸して日本海側へ抜けた５号と９号と、
既に３個が上陸。「上陸率」の高さを、気象庁は近年の傾向と指摘する。
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９月中旬の気温は、平年を平均気温で２．４℃、最高気温では２．８℃、最低気温では２．９℃と３℃近くも大きく上回りました。

＜下旬＞

今月の気温は、全国でかなり高く、東・西日本では記録的な高温となりました。
北日本では寒気の南下がほとんどなく、また強い太平洋高気圧に覆われた東・西日本では晴れる日が多かった。
このため、全国的に気温がかなり高く、特に西日本では1946年以降、9月としては第1位の、東日本では第2位の高い記録となりました。
さらに、全国153地点中64地点で9月の月平均気温の最高値を更新しました。

気象庁から発表された９月の天候の特徴は以下のようです。
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日本付近は月を通して太平洋高気圧に覆われることが多く、特に中旬から下旬前半にかけては本州付近で太平洋高気圧の勢力が強まった。
また、偏西風は日本付近で北に大きく蛇行し、寒気の南下はほとんど見られなかった。
このため、東・西日本では晴れて暑い日が多く、月平均気温は1946年以降9月として西日本が第1位、東日本が第2位の高い記録となり、
北日本と沖縄・奄美でもかなり高かった。
寒気の南下がほとんどなかったため、秋雨前線の活動は月を通すと不活発だったが、
台風第9号の影響による北・東日本太平洋側の記録的な大雨、台風第11号と台風第12号による沖縄地方の暴風を伴った大雨、
秋雨前線上を東進した台風第11号から変わった低気圧の影響による東北地方の記録的な大雨など、各地で大雨が観測され、
河川の氾濫等の被害がでた。一方、秋雨前線や台風等の影響が小さかった東日本日本海側と西日本では、降水量はかなり少なく、
西日本日本海側の月降水量は1946年以降9月として第2位タイの少ない記録となった。
日照時間は、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多かった西日本太平洋側でかなり多く、東・西日本日本海側も多かった。
低気圧や前線の影響をしばしば受けた北海道ではかなり少なく、台風や熱帯低気圧の影響を受けることが多かった沖縄・奄美では少なかった。
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下旬に入っても気温の高い状態は続きました。　

アメダス大垣の気温の推移をグラフにしました。


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